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Channel: Flying Beauties -美女空中浮遊体験集-
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KAKKUで滑空!

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この夏はほとんどどこへも行かず、前々からやろうと思いつつやっていなかったゲーム(いわゆる「積みゲー」)を2本ほどクリアして過ごした筆者です。
2本目が先日終わってすることがなくなったので、それじゃブログでも書きましょうかね、と。
そんなこと言ってるうちにもう夏休みはほぼ終わり。今回は前回に引き続き夏休み用のおでかけスポットの紹介をもう1本ぐらいやろうと思っていたのだけど、今からでは意味がないかもしれない。
でも、いいや。9月にも連休はあるし、暑さのピークを過ぎて動きやすくなるこれからの季節こそ、おでかけにはふさわしいのだから(とコジツケる)。


前回はインドアの都市型空中浮遊疑似体験装置を紹介したわけなので、今回はアウトドアの郊外型に注目!
南関東でもときどきCMが見られる栃木県那須高原のりんどう湖ファミリー牧場に、昨年夏、KAKKU(カックー)という名の施設が完成しています。正式なオープン日は2010年7月17日だとか。


KAKKUというのが滑空をもじったネーミングであることは、言うまでもありません。その実体はといえば、こちらの記事で紹介したターザニアフォレストアドベンチャーなどでおなじみ、ジップスライド(ジップライン)であります。
ターザニアなどは、ジップスライドや他の高高度アスレチック的アトラクションが連続する一大パークでしたが、こちらは様々な遊びを擁するパークの中の1アトラクションとして誕生しました。


この施設で特筆すべきなのは、日本最長(とはいえこれはおそらく当時の記録。今も破られていないのかどうかはよくわからん)の片道220mという距離の長さとともに、これまた世界初だという、広大な湖の上を滑空するという爽快体験。
タイミングがいいと、湖上を行く遊覧船の真上を飛ぶなんてダイナミックな経験さえできるようです。見上げる遊覧船のお客さんに手を振って応えたりなんてしながらね。
しかし世界初だというのが本当なら、ギネスにでも申請してみたらどうなのかな。認められればさらにハクがつくと思うんだけど。


さてこのKAKKUりんどう湖ファミリー牧場のサイトでは、このアトラクションのために1ページをまるまる使い、ファミリー牧場を訪れたカップルという設定か、長身の男性とともにこのKAKKUを実体験するカワイイ女の子の一部始終が、静止画多めで紹介されています。必見です。
この女の子は一般客としてはちょっとキレイすぎる印象なので、モデルさんなんだろうな。お名前などわかる方(もしくはご本人さま)はぜひお知らせください!


また、同じページではプロモーション動画も公開されています。こちらには上述のモデルさんは登場していないようです。
編集こそそれなりに施してあるものの、BGMも字幕もない、シンプル極まりない動画です。プロモーション用として使うのならもうちょっとお金(もしくは手間)をかけてもよかったんじゃないかと思うけど。
サイトにはwmv形式の動画ファイルが置いてあり、ダウンロードも可能になっています。またそれとは別に、同じ動画がYouTubeにもアップされています。貼ってみましょう。



この動画の最初に登場するのは、おそらく女性なのですが、暗くてとてもわかりにくいです。
滑空の様子を下から見上げて撮っているため背景が一面の空だけとなり、それが明るすぎるので逆光になってしまってるんですね。
このように昼間の屋外なのに真っ暗になってしまう動画や静止画を、この空中浮遊関連の映像で非常に多く見かけるのは、筆者としてはとても残念。


人間の目のレンズ機能はたいへん優秀なもので、かなりの逆光状態でもオートで絞り調整などがなされるわけですが、この機能には現代のオートフォーカスカメラもまだまだ追いついていません。
つまり、人間の目で「そこそこ明るい」と感じたところにレンズを向けても、カメラでは真っ黒けのけになってしまうことがよくあります。


とくに空というものは、たとえ太陽と逆方向の空であったとしても、人間が目で見て感じる以上に明るいものです。だから、
太陽の方向にカメラを向けているわけじゃないもん
などと安心していると、仕上がった写真の意外な真っ暗ぶりに驚かされることになります。
とりわけ注意すべきなのは曇りや雨の日です。
晴れた日はそのぶん空も明るいものの、人物や建造物などの被写体にも十分な日光が当たっているため、極端な逆光状態にはなかなかなりません。しかし曇り空の下では、被写体に当たる光量が圧倒的に不足します。
いっぽうで人間の目はこれを「暗い」とは感じず(照明なしで新聞さえ読める状態なので当たり前でしょう)、それでいて太陽が出ていないので逆光などまったく意識しません。それでそのまま撮影すると、ほとんど影絵のような写真ができ上がってしまいます。


こういう悲劇を防ぐために、空をバックに人物を撮影したい場合は、たとえ昼間でもフラッシュを使用することをオススメします
その際、背景が十分に明るいためフラッシュ発光をオートモードにすると光りません。強制発光モードに設定してください。


ジップスライド以外にも、このブログでしばしば取り上げられるパラグライダーパラセーリングバンジートランポリンなど屋外の空中浮遊レジャーは、一面の空をバックにした被写体の撮影機会が多くなりがちですね。
これら施設で写真撮影を担当するスタッフの方には、ぜひ上の注意事項を頭に入れていただき、美しい写真を残してもらいたいものです。昼間からフラッシュ強制発光を用いるというのをクセづけておくぐらいでいい。
もちろん、これらレジャーを体験するお客さんたちが個人的に撮影を行う際も、上記を知っておけば最高の思い出写真を残せますよ、きっと。


話を戻します。
しかし考えてみれば、このりんどう湖ファミリー牧場の動画は、そう、動画!
動画撮影の場合はフラッシュが使えないので、逆光を防ぐのは簡単ではありません。
しかし今回の場合、長期に渡ってホームページに掲載する商業用のプロモーション映像を作るつもりだったのなら、ちょっとした照明機材かレフ板ぐらいは持ち込んでも良かったんじゃないかなと思います。
そのあたりは、次以降の動画撮影機会での巻き返しに期待しましょう。


さてこのジップスライド、以前もターザニア関連の記事の中で全国各地の施設を紹介したのですが、その後も続々と増え続けています。
それはもう筆者にさえちょっと把握できないほどであり、以前紹介した全国の施設一覧も最新版にリニューアルしたいと思ってはいるのですが、時間がかかりそうなので今回はやめておきます。
ちなみに筆者地元の神奈川県にも2箇所ほど完成していますしね。残念なのはどちらも県西部なので、横浜市民にとっては決して近所とはいえないという点なんですが。


今回のりんどう湖ファミリー牧場以外では、ジップラインアドベンチャー斑尾高原というところの公式サイトが質の良い動画を公開していますので、軽く紹介しておきます。ここはリンクだけなら以前の記事でも紹介していたんですが。
こちらの動画はBGMなどもついていて、より本格的です。短いカットをつなげて編集されているぶん、ちょっとめまぐるしいけど。
また、この施設では、滑車をフルボディハーネスの背中側のフックにつけて吊られることも可能になっています。こうなると、初期のピーターパンオズの魔法使いに代表されるワイヤーフライングに極めて近い感覚が体験できるものと予想されます。アウトドアスポーツ好きはもちろん、ミュージカル愛好家の方も話のタネに足を運んでみてはいかがでしょう?
まぁ、背中吊りができるところは全国にここだけというわけじゃないんですけどね。


なお、以前の記事の中でも少し触れたように、筆者、春にこのジップスライドを体験して参りました。参考までに、その時の感想を少し追記しておきましょう。


写真や動画を見ただけで「楽しそう」であることは想像にかたくないんですが、実際にやった楽しさはその想像を超えますよ。これは保証します。


それと、写真や動画では伝わらない、実際に乗った者にしかわからない感想をもうひとつ。
それはこのアトラクションの、意外な乗り心地の良さです。


張り渡されたワイヤーに滑車をかけ人間がぶら下がると、重みがかかってしなったワイヤーはその弾性によって荷重を引き上げます。
すると、例えるなら高級車のサスペンションのごとく、フワフワもしくはポヨンポヨンと上下方向へのクッションの良さを感じる、快適な乗り心地になるのですよ。
着地点へ向け直線的にかっ飛んでいく硬質な乗り心地をイメージしていた筆者には、これはちょっと意外な感覚でした。


このクッション感覚は、固定されたレールの上を走る(あるいは懸垂型のものもありますが)ジェットコースター系の乗り物ではまず味わえません。
体験してみたい方は、家に閉じこもってばかりいないで、ぜひお近くの施設へお出かけください!


……って、この夏どこへも行かなかった筆者が言っても説得力ないね。




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