前々々回記事で紹介したバンジージャンプVR、延び延びになって3月上旬の開始となっておりましたが、3月10日にようやく始動したようです。
名前が「ジャングルバンジーVR」と改められ、内容も3ヵ月前の記事で紹介したものとは色々と違ってきているようで。
まずは内容、火山の火口へのバンジージャンプを疑似体験する形だったものが、ジャングルの木々の間をバンジーのごとくバウンドしながら飛び行くものに激変しました。ま、確かに記事で紹介したようなただのバンジーだとあまりに時間が短すぎ、パーク内の他アトラクションにくらべて格段にショボい印象になっちゃうから、この変化は必然だったのかな。
ハーネスの形状も、バンジーというよりはブランコに似た形に変わったようです。これも何となくそんなふうになりそうな気配を感じてはいたのだけど。
いずれにせよこれらの変貌により、VRコンテンツとしては、既存の池袋サンシャインシティ・スカイサーカス(過去記事参照)にあるブランコ型VRライドとの差別化が難しくなってしまったように思えます。これではパクリと言われても仕方ないわけで……本来はパクリじゃなかっただけに、それはもう残念至極なことといえましょう。
それでもやっぱりVRパーク、行ってみたいのは行ってみたいんだけどね。
さて今回紹介するのは、少し昔のリプトンの海外CM。
動画がありますので、貼ります。
どこか浮き世離れした感のある屋内プールのような施設に、巨大なベリー系フルーツが無数にたたえられており、そこを観光客みたいな人の群れが大挙して訪れます。これが老いも若きも様々なれど、全員が女性!
プールを埋め尽くすフルーツはどれもバルーンのような弾力を持ち、女性たちはその上で弾んでみたり、中に飛び込んだり、童心に返ったようにはしゃぎ、遊びます。ワイヤーを多用した映像が見どころですね。
リプトンの海外CMといえば、かつてこちらの記事で紹介したことがあります。6年前の話ですね。今回紹介するCMも、実はこの過去記事動画とほぼ同時期に発見していたんですが、なんとなく記事執筆には至らずにいました。が、両者ともフェミニンでファンタジックでキャッチーな傑作CMだ、と筆者は思います。
この過去記事内の海外CMは、残念なことに日本では未放送だったので、そのあたりを嘆くような記事を書いた覚えがあります。で、今回のCMもやはり国内未放送かと思いきや、実は何年か前に放送されているんですよね。
しかしその内容は、当時リプトン紅茶のキャンペーンガールを務めていた中村アンの出番(商品手持ちカットとか)をメインとし、それに挿入される形でのごく短時間の超ダイジェスト映像だけだったため、おそらくは視聴者の記憶にもあまり残っていないものと思われます。
何でそんな中途半端な海外映像コンテンツの使い方をしたのだろうなあ。
高い特撮技術と、大勢の出演者と、それらに伴う多々の手間ひまや多額の金銭を惜しみなく注ぎ込んで、広告としては必要十分に人目を引く映像が完成してると思うんだけど、中村アンの持つ求心力のほうが上だと判断されたのか。どうにも理解に苦しむのですよ。
結局のところ、
「有名タレントを出演させたほうが商品は売れる。いやむしろ、出演させなければならないのだ」
というような脅迫めいた観念が、世界の中でも日本の企業にだけ色濃いのかな、と憶測せざるを得ない。だとすれば、それはもう残念至極なことといえましょう(今回2度目のフレーズ)。