夏休みであります。
例年この時期は空中浮遊の体験できるお出かけスポットなどを紹介する記事を書いているんですが……と思って過去記事を調べてみたら意外にそうではなく、それはせいぜい1年おきぐらいの頻度でしかありませんでした。昨年はこれを書かなかったので、今年はそんな記事を書く番であろうかな、ということで、本題に入ります。
今回は、当ブログで4年ほど前に紹介した海外のアトラクションが、いつの間にか日本にも上陸していた、という話。
山梨県の河口湖から少し富士山方向へのぼった所、富士スバルラインの途中に、富士すばるランドというテーマパークがあります。
どちらかといえば家族連れ向け(つまりお子様向け)のアトラクションが多く、大人のデートスポットとして最適とはいえないのかもしれませんが、何事にも例外というものはあるようで。
「ロールグライダー ~ポッポルのスカイウォーク~」というアトラクション。小学生以上、体重30~120kg、身長130cm以上であれば体験可能とのことで、小さい子どもは無理だけど、たいていの大人は大丈夫ということです。
これは当ブログの過去記事で紹介した、ローラーコースター・ジップラインとほぼ同じもの。ちょっと規模が小さくなってるみたいだけどね。
実はなにげに歴史が古く、2015年の秋にはもうこの場所に完成していたようです。むろん、この手のいわゆるローラーコースター・ジップラインの、国内第1号施設!
しかし筆者がそれを知ったのは今年の春ぐらい。神奈川在住の筆者にとっては山梨は隣県なんですけど、これまでぜんぜん情報が入ってこなかったのですよ。トホホであります。それに、知ったところで山梨方面は筆者の行動範囲ではないからなあ。さらに言えば筆者、ローラーコースター・ジップラインはすでに体験済みなんですよね。
というのも、実はこのローラーコースター・ジップライン型のアトラクション、最近は移動可能なものが開発されております。
つまり、コースやプラットフォームを現地で組み立てて期間限定のアトラクションとして用い、期間が終わったら速やかに撤収できるタイプ。ホテルや公園の敷地内とか、ショッピングセンターの駐車場などにも設置できるものです。
こちらは移動式ゆえさらに小規模になってしまうことが避けられません。高低差もコース長もあまりないんですが、すなわちスピードが出ないぶん、絶叫マシンの苦手な人でも楽しめるアトラクションという印象でしたよ。それでも通常のワイヤー型のジップラインにはない横Gを体感するには十分でした。
ところでこの施設、写真で見ると、ハーネスに座り、ほとんど膝を抱えるように小さくなって滑っている成人の姿が見られます。こんな感じね。
筆者が体験した期間限定アトラクションも、同じようなハーネスを使用していました。
いっぽう富士すばるランド公式サイトのロールグライダー紹介ページに貼りつけられている動画では、スタンディングポジションでハーネスに吊られている男の子の様子が見て取れます。
この違いは何なのか? 憶測するに、スタンディング型は子供用のハーネスなのではないかなと、各SNSにもしばしば投稿されているこのアトラクションの静止画・動画を見る限りでは、思えます。
筆者の個人的感情では、なんかスタンディング型のほうが解放感があって楽しそうだよなあ。風を体いっぱいで感じられそうだし、このような場所でそうであるということは、体いっぱいで森林浴ができるということをも意味します。
安全面などの理由でやむをえずそうなっているのかもしれないけど、可能なら大人用のスタンディングハーネスも作ってほしいところ。で、体験時にどちらかを選べるようになっていれば、ぜひ両方試してその乗り心地の違いを報告してみたいんだがなあ。
というわけで、近所の方はこの夏、ぜひ富士すばるランドを訪れてみてください。何年か前に紹介したそらスタジオにくらべ、木陰が多そうなのが今年のような猛暑の夏向きですし。
なお、同パーク内には、スカイトランポリンというアトラクションもあります。これはいわゆるバンジートランポリンですね。
バンジートランポリンという名称を使っていないのは、他社がこの名称の商標を得てしまっているからだ、という話は、当ブログでも何度かしました。企業にしてみれば、ほぼ同一のアトラクションが日本各地へ同時多発的に上陸していた流行当時、当社こそは信頼と実績を積んだ海外メーカーの正規代理店だと主張したかったのでしょうね。が、結果的にはこれを理由に各社が別称を用いるようになり、同じアトラクションでありながらいくつもの別名がウェブ上に混在し、アトラクションそのもののネットにおける発信力が弱まってしまったように思えます。こんなSNS全盛の時代にですよ。もったいないことですね。いっそ商標など解放しちゃえばいいのに、なんて思うのですが……おっと話がそれました。
富士すばるランドのスカイトランポリンは、年齢制限は小学生以上で大人も可。体重制限20~70kgがあるので大柄な方は注意することと、中学生以上はジャンプ中の回転が禁止だというガッカリな制限があるので、そこは気に留めておくべきでしょう。
それでは皆さん、よい夏休みを!