最近、有名人によるスカイスポーツ系空中浮遊体験の様子を扱った記事を久しく書いていないことに気づきまして、古い映像をひとつ引っぱり出してきましたよ。
アサヒ飲料、バヤリースオレンジの1999年度版テレビCMは、まだデビュー間もないアイドルヴォーカリスト鈴木あみを起用した、こんな感じの映像でした。
どこか南の島と思われる海の上を、パラシュートに吊られ空中散歩する鈴木あみちゃん。
CM映像には、飛びながらワーキャーとはしゃぐ彼女の肉声もそのまま収録されていたりして、すごく楽しそう。たっぷり陽射しの降りそそぐロケ地の様子も、寒さに凍える最近の日本人から見れば非常にうらやましい、まさに爽快体験映像です。
だいたいこのような清涼飲料水のCMは、例年春頃から流れはじめ、これから暖かくなる季節を暗示するかのような軽快さまたはアクティブさが表現されます。その結果、人が宙を舞うような映像もしばしば作られるわけね。
清涼飲料水に限らず、お酒やお菓子、ファッションアイテムやダイエットグッズ、旅行パックなどのCMも同様の傾向が現れてきます。
通常は当然ながら、ワイヤーなどの特撮をもってそれを表現するわけで、過去にはこんなものや、こんなものもありましたっけ。
そんな中でこのバヤリースのCMは、実在のスカイレジャーをそのまま使い、つまり「特撮なし」で女の子を宙に浮かせ、爽やかさを表現したCMなのです。
ありそうでなかったタイプということね。
しかし残念ながら、このCMの頃は筆者の身辺にネット環境が整っておらず、撮影時のエピソードなど調査することができませんでした。
さて、このCM、上の画像のように、飛行中の彼女に寄った画面の多いのが特徴です。
このブログでは再三のごとく述べられているように、パラセーリング中の搭乗者のリアクションや表情をカメラに収めるのは、簡単なことじゃありません。
被写体が遠いため小さくしか映らないし、仮に望遠で撮るにしても、陸上からでは搭乗者が背を向けてしまっているし、船上からでは波の影響でブレがひどくなる。
このCMでアップ撮影に成功しているのは、たぶん望遠を使っていないからでしょう。
高度数メートル未満の低空に静止飛行させた彼女の姿を、至近距離のカメラで撮影したのではないかと、筆者は憶測しています。
風量・風向ともに安定しているロケ地なら、そういうことも可能でしょう。
もしもそうなら、低空飛行のままカメラアングルを変えながら撮影が繰り返されたと思われ、出演の鈴木あみちゃんは、一般の観光客向けのパラセーリングなどよりもずっとずっと長い時間飛んでいたのではないかな。
その後の鈴木あみちゃんについては皆さんご存じのように、所属事務所やレコード会社を移籍し、芸名を本名と同じ鈴木亜美に変え、現在も活躍中です。
鈴木亜美 1982年2月9日、神奈川県出身
ということで、今月30歳になられたのですね。このCMの頃はまだ17歳になったばかりのいたいけな少女だったのだから、時の流れは速いことであります。
公式サイトはこちら、公式ブログは例によってアメブロでして、こちら。Twitter公式アカウントは@AMIAMI5729です。
というわけで。
3月になれば、このような春夏向けのCMがまた流れ始めるでしょう。今年はどんな映像が我々の目を奪ってくれることやら。楽しみにしつつ、今回は終了!