80年代に放映されたCMの中で、当時録画に失敗し、それ以来いまも気になっているものがいくつかあります。
このブログでは4年ほど前に紹介した、こちらの三菱電機のCMや、こちらのライオンのCMなんて、その典型。
記憶の彼方にかろうじて残るのみとなってしまったこれら古いCMが、最近はYouTubeなんかにもアップされるようになったのは、筆者としても大変ありがたい。
今回はそんなCMを紹介します。
不二家のチョコ菓子・パフィのCM。
登場するのは、パフィを手にした全身イエローの元気な女の子。ポニーテールが似合います
行く手を遮る消火栓をひらりと飛び越えます。
常人のジャンプ力ではとうてい不可能な高さに達していますので、特撮を使用していることは明らか。
しかも、着地寸前にはスカートがふんわり風をはらんでいることから、単純な合成で作られた画面でないこともこれまた明らか。
ワイヤー使用、ということで間違いないでしょう。
この後さらに、木陰で読書する少年を、木ごと越えられるのではないかというスーパージャンプで一気に飛び越えます。
目を白黒させる少年を尻目に、女の子はにっこり。
「おいしさ弾んで気分もウキウキ」
という宣伝コピーが、最後に披露される。そんなCMです。
パフィの食感の軽さを、弾むジャンプで表現しているのでしょうね（ま、筆者は食べたことがないので実際の食感はよくわからんのですけど）。
1985年のCMだそうです。
このブログで筆者がたびたび語ってきたように、アイドル系の若くて可愛い女の子が実際に宙を舞う撮影は、当時は今ほど多くはなかった！
そういう意味でも貴重な映像なのですよ。
このCM、当時のオンエア頻度もさほど高くなかったしね。
それゆえ筆者、このCMを見ようと、何年も前からネット上を捜しまわっておりました。
単純にもういちど見たいとか、かつて録画保存できなかったのでしたいとか、当ブログのネタに使いたいとか、そういう欲求のみならず、出演者名が当時からわからなかったため、もう一度ちゃんと見て調査したいと思っていたんですよね。
しかし、これがなかなか発見できなかった。
「パフィ」で検索すると、あの亜美＆由美のデュオばかりが候補に挙がってくるので、やりにくいったらありゃしない。
なんとか発見できてもこれとは別のCMだったり。当時のアイドル宇沙美ゆかり出演のやつね。妙な風貌のおじさんが出てくるインパクト抜群のCMで、確かにそれも記憶に色濃かったので見れば懐かしいんだけど、目当てのものとは違うのです。
それが最近になって、ようやくYouTubeで見つかった。
アップしてくれた方、ありがとう。また、もっと高画質・高音質でアップできる方はぜひお願いいたします。
なお、ここではあえて動画貼付もリンクもしませんので、興味のある方は探してみてね。
さて、そういう経緯でこのCMを見てわかった衝撃の事実とは、このCMの出演者が小原靖子という名だったこと！
のちに相原勇と改名してからブレイクし、芸能界入り前からの夢だったミュージカル『ピーターパン』の3代目主演を射止めた、当ブログにおいては避けて通れぬ女性アイドルその人の、無名時代の姿だったのですよ。ちなみに小原靖子とは彼女の本名なんですね。
言われてみれば、髪型こそ後に彼女のトレードマークとなったショートヘアとは全く違えど、顔は確かに相原勇じゃないですか。
小原靖子（相原勇） 1967年4月1日、広島県出身
このCMの頃は、18歳でしょうか。もともと童顔なので、若く見えますけど。
ピーターパンへの憧れが強かったことで知られていた彼女ですが、ワイヤーのお仕事自体はこうして芸能生活初期の頃に経験済みだったとは、さすがの筆者もこの動画を見るまで知りませんでしたねぇ。
このCMの後の彼女は、上に書いたように相原勇と名を変え、バラエティ番組などで人気に。ピーターパン役をつとめた後は某外国人横綱（現在格闘家）と交際してワイドショーを賑わせるものの、やがて破局します。その後YASUKOと再改名してみたり、アメリカに渡ってみたり。そのアメリカで現在の御主人と知り合い、今も米国で生活しているみたいです。
ブログを発見しました。興味ある方はこちらからどうぞ。ただし写真の容量がデカいせいか激オモなので、スペック不足のマシンでクリックされる方はご注意を！